2013年7月23日火曜日

Googleアナリティクスのデータを複数アカウント(プロパティ)で管理する方法

Googleアナリティクスのデータを複数のアカウント(プロパティ)で管理したい時がありますよね。
「じゃあトラッキングコードを複数貼り付ければ・・・」と思ってしまいますが、1つのサイトで複数のGoogleアナリティクスのトラッキングコードを実装することは推奨されていません。

では、複数のアカウント(プロパティ)でデータを取得したい場合はどうするのか?
今日はその方法をご紹介します。
ついこないだ実際の業務で実装したものなので備忘録も兼ねて。

まず、Googleアナリティクス管理画面で新規プロパティを作成します。
そのアカウント番号(UA-XXXXXXXX-2)を2つ目のアカウントとして使用します。

作成後、トラッキングコードには以下のような追記を行います。

--
<script type="text/javascript">

  var _gaq = _gaq || [];
  _gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXXXXX-1']);
  _gaq.push(['_trackPageview']);
  _gaq.push(['b._setAccount', 'UA-XXXXXXXX-2']);
  _gaq.push(['b._trackPageview']);

  (function() {
    var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
    ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://ssl' : 'http://www') + '.google-analytics.com/ga.js';
    var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
  })();

</script>
--

といった形で、一つ目のアカウントである、
  _gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXXXXX-1']);
  _gaq.push(['_trackPageview']);

の後に、2つ目のアカウントである
  _gaq.push(['b._setAccount', 'UA-XXXXXXXX-2']);
  _gaq.push(['b._trackPageview']);

を入れてください。

ここで注意しなければいけないのは、2つ目のアカウントの方は、「_setAccount」「_trackPageview」それぞれの頭に「b.」をつける必要があります。
クロスドメイン設定で「_setDomainName」等の追記が必要な場合は、「b._setDomainName」になります。

2013年6月3日月曜日

Googleアナリティクスのショートカット機能

Googleアナリティクスでよく閲覧するレポート(指標)を簡単に表示させるショートカット機能、地味に便利でよく使っています。

登録の仕方は簡単。
①よく使用するレポート(指標)を選択し、「ショートカット」をクリック。
②あとは、自分で好きな名前をつけるだけ。

と、非常に簡単に作れます。

閲覧頻度が高く、レポートに辿り着くまでに数回のクリックを要するものに関してはショートカットを作成した方が便利です。
ちなみに、プロパティごとに作成できます。

2013年5月30日木曜日

Instagram(インスタグラム)のアクセス解析ツール「Statigr.am」


「Instagram(インスタグラム)」、面白いですよね。

写真なので特にコメントなしでも投稿できますし、facebookやtwitterに比べると気軽な感じがして好きです。

そのInstagramのアクセス解析ツールである「Statigr.am」というツールを使ってみましたので少し紹介します。

これまでtwitterでこのようなツールはたくさんありましたが、それのInstagram(インスタグラム)版といった感じですかね。

まず、基本的な数値の確認ができます。
●現在の投稿数
●貰った「いいね!」数、コメント数
●フォロー数
●フォロワー数


Instagram(インスタグラム)を開始してから現在までの投稿状況の確認ができます。
●写真投稿数(累積)推移
●月ごとの投稿数
●曜日別、時間帯別の投稿数
●フィルター(種類別)ごとの使用比率
●タグの使用比率
●位置情報タグの使用比率


これまで貰った「いいね!」「コメント」数の推移も確認できます。
●月ごとの「いいね!」の数、写真あたりの平均「いいね!」数
●月ごとの「コメント」の数、写真あたりの平均「コメント」数
●他にも「いいね!」数、「コメント」数の多い写真(歴代)TOP5も分かります。


更に、どの曜日、時間帯、フィルターごとの反応(いいね&コメント)状況がよいのかを確認できます。
●曜日、時間帯ごとの反応(いいね&コメント)状況
●各フィルター(種類別)ごとの反応(いいね&コメント)状況

曜日、時間帯ごとの反応は、ビジネスでInstagramを使用している方にはに立ちそうな情報ですね。その他にも自分が好きな(よく「いいね!」&「コメント」する)相手なども知ることができます。

Instagram(インスタグラム)を使っている方は一度試してみてはいかがでしょうか。

2013年5月28日火曜日

検索エンジンの便利な活用法(絞込み検索)

検索エンジンは結構色々絞り込んだ検索ができます。
色々ありますが、その中でも今日はよく使いそうな検索方法をご紹介します。
私も実際、使用することがあるものばかりです。

-検索
「松井」について調べたいが、「松井秀喜」の情報は除外したい場合に使います。
「松井 -秀喜」と、検索したいワードの後にスペースをいれ、除外したいワードの前に「-(半角のマイナス)」を入れます。

site:検索
siteで指定したサイト内のみに絞って検索したい場合、
「site:*******.com Googleアナリティクス」で検索することにより、「*******.com」内で「Googleアナリティクス」に関する検索結果のみを抽出できます。

cache:検索
「cache:URL」と検索すると、Googleにキャッシュがある場合、ページを見ることができます。

filetype:検索
PDFファイルで検索したい場合は「filetype:pdf キーワード」
Excelファイルで検索したい場合は「filetype:xls(xlsx) キーワード」
で検索すると、指定したファイルタイプのみの検索結果を抽出できます。

""検索
キーワードを、""(ダブルクオーテーション)で囲って検索することで、フレーズを含む結果のみが抽出されます。
"base ball"と検索すると、「base」「ball」の両方のキーワードを含むページではなく、「base ball」そのままのキーワードを含むページのみを検索できます。

OR検索
「福田正博 OR ミスターレッズ」と検索することにより、「福田正博」と「ミスターレッズ」のいずれかが含まれているページを探すことができます。ORは大文字です。片方だけだと情報量が少なく、範囲を広げて検索したい場合に有効です。


覚えておくと、効率のよい検索ができますね。

2013年5月27日月曜日

Google Trendsに月別の「トップチャート」が追加

先週、Google Trendsに月別の検索トップ10を集計した「Top Charts(トップチャート)」が追加されました。



現状はアメリカでのデータのみで、カテゴリーはビジネス&政治、エンターテインメント、自然&科学、ショッピング、スポーツ、旅行&レジャーなど50弱のカテゴリー。

Googleさんの話では、このランキングは「キーワードの単なる検索回数という以上に一般ユーザーの関心を的確に集約したもの」とのことらしいです。

早く対象国に日本が加わって欲しいですね。
ついつい仕事と関係のないジャンルのランキングも見てしまいそうですが(笑)

2013年5月24日金曜日

ヒートマップ系解析ツール

一昨日、ヒートマップ系解析ツールのクリックテールから、スマートフォンやタブレット端末のタップ、スクロールといった動きを可視化できるツールがリリースされたそうです。

ClickTale Touch(クリックテール・タッチ)

先日、このブログでもご紹介した「USERDIVE」もそうですが、こういったヒートマップ系解析ツールも徐々にスマートフォン対応してきましたね。

このクリックテール(PC版)に関しましては、私もPC版サイトの改善提案を行う際に使用したことがありますが、Googleアナリティクスをはじめとした数値系解析ツールでは分からないユーザのページ内での動きが見えますので特にランディングページの改善提案には非常に有効でした。

改善に役立った機能をいくつかご紹介しますと、、、

まず、ヒートマップ機能では、
●マウスムーブ(マウスの位置を基にしたヒートマップ)
●アテンション(ページのどの領域でスクロールが止まりよく見られているか)
●平均スクロールリーチ(平均どの領域までスクロールされているのか)

フォーム解析についても、
●離脱する直前にアクセスしていた(入力しようとしていた)入力領域がどこか?
●入力フォーム送信時、どこの入力領域が空欄になることが多いのか?

また、サイト訪問時のユーザの動きを録画できる機能があり、
これを任意の参照元別、キーワード別、CVユーザ別などでセグメントした上で閲覧することが可能です。

クリックテール(PC版)の話ばばかりになってしまいましたが、
ランディングページの場合、数値系ツールですと、ランディング数、検索キーワード(参照元)、滞在時間、直帰率、CV数、CV率くらい、またページ内にクリック可能な仕掛けを作ってイベントトラッキングで計測することによってある程度ユーザニーズの把握は可能ですが、改善の決定打になるようなデータはなかなか得られないというのが現状です。

このような時に役立つのがこのようなヒートマップ系解析ツールだと思います。

2013年5月17日金曜日

愛生会病院のサイトが閉鎖?

Web関係者の間では超有名(?)な「愛生会病院」さんのWebサイトが閉鎖との噂です。

伝説の「愛生会病院」サイトが閉鎖の噂 「ネットの文化遺産、消えないで!」の声(J-CASTニュース)

TOPページは見てると目がチカチカします。強烈すぎますw

求人情報ページ。浮世絵をここで持ってくるとは・・・。

こちらは各種情報ページ。これはただ事じゃない。

上記リンクの記事のタイトルにもなっていますが、ネットの文化遺産、確かにそうかもしれません。
個人的にも閉鎖は残念ですね。
リニューアルされるのですかね、、、されるのであればどうリニューアルされるのかも楽しみです。

2013年5月14日火曜日

Googleアナリティクスで別ドメインがあるサイトの設定②


前回、別ドメインがあるサイトの設定方法をご紹介しましたが、今回はもう一つの方法です。

ECサイトのショッピングカート以降、また宿泊施設で予約システム以降に外部ASPを使用している場合、ソースコードを変更することができないケースがあります。
そういった場合に、トラッキングコードやリンクを修正せずに行う方法になります。

作業①元ドメイン内に完了ページを1ページ作成する
元ドメイン内にシンプルなページで構わないので、一枚完了ページを作成します。


作業②別ドメイン側の完了ページからリダイレクトさせる
別ドメインで完了まで遷移し、通常はここで終了なのですが、この完了ページでリダイレクトさせ、①で作成した完了ページに飛ばし、このページへのアクセスをGoogleアナリティクスでの目標に設定します。

これは、一度別サイトに出てしまっても30分以内に元サイトに戻ってくればそのセッションは継続されるというGoogleアナリティクスの仕様を利用した方法です。

この方法だと別ドメイン内での正しい参照元情報が取得できませんが、完了(コンバージョン)に至った情報のみ分かればよいという場合には、前回ご紹介した方法よりも作業コストをかけずにできるのではないかと思います。

2013年5月13日月曜日

Googleアナリティクスで別ドメインがあるサイトの設定①


前回はサブドメイン間の繋ぐ設定をご紹介しましたが、
今回は図のように全く別のドメイン間を繋いて一つのサイトとして解析したい場合の設定になります。

設定方法を主に2つあります。

今回はトラッキングコード、それから両ドメイン間を繋ぐリンクを修正することによる方法をご紹介します。

作業①トラッキングコードの修正
_setAccount と _trackPageview の間に
_gaq.push(['_setDomainName', 'none']);
_gaq.push(['_setAllowLinker', true]);
を追記します。

実際に追記した例が以下になります。
_gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXXXXX-1']);
_gaq.push(['_setDomainName', 'none']);
_gaq.push(['_setAllowLinker', true]);
_gaq.push(['_trackPageview']);


作業②両ドメインのリンク間を繋ぐ
別ドメインへリンクすべてにonclick="_gaq.push(['_link','http://www.******/******']); return false;"
を追記します。

実際に追記した例が以下になります。
<a href="https://www.testtest.jp/test" onclick="_gaq.push(['_link',
'https://www.testtest.jp/test']); return false;">テストページを表示</a>

リンク箇所が多く面倒な時は、
onclick="_gaq.push(['_link',this.href]); return false;"
これを該当するすべてのリンクに追記してもOKです。
こちらの方が作業負担が減りますね。


また、フォームでの画面遷移をともなう情報送信は以下で対応します。
<form name="f" method="post" onsubmit="_gaq.push(['_linkByPost', this]);">


作業③フィルタの設定
これは前回ご紹介したカスタムフィルタによるドメイン取得設定を行います。

これで完成です。
もう一つの方法はまた次回ご紹介します。

2013年5月10日金曜日

Googleアナリティクスでサブドメインがあるサイトの設定


これも今更な感じですが・・・w、頻出する設定なので、備忘録も兼ねて書いておきます。
このような場合です。
図のように「www.ryomarketing. blogspot.com」「test.ryomarketing. blogspot.com」と複数のサブドメインがあるサイトを一つのサイトとして解析したい場合に行う設定です。


この設定を行うことにより、それぞれのサイト、ページのアクセス数だけではなく、両ドメイン間を行き来した場合にリセットされてしまう参照元などの情報が引き継げるようになります


作業①トラッキングコードの変更
両サイトのトラッキングコードを変更します。

_gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXXXX-X']);
_gaq.push(['_trackPageview']);の間に
_gaq.push(['_setDomainName','ryomarketing.blogspot.com']);を挿入。

'ryomarketing.blogspot.com'の箇所は解析したいサイトのドメインが入ります。

Googleアナリティクス初期導入時であれば、トラッキングコード発行ページでサブドメイン用のトラッキングコードの自動発行も可能です。右のバーを「オン」にします。


作業②フィルタの設定
ここでカスタムフィルタを作成する理由ですが、
仮に、「www.ryomarketing.blogspot.com/index.html」「test.ryomarketing.blogspot.com/index.html」という2つのページがあった場合、GA上だと、/index.htmlとして合計されてしまいます。これをドメインから表示させることにより、どちらのドメインの/index.htmlなのか分かるようにする設定です。

カスタムフィルタを作成し、下図のように入力後、プロファイルに適用します。




フィルタの種類・・・「カスタムフィルタ」を選択し、「詳細」を選択
フィールド A・・・「ホスト名」を選択
引用 A・・・(.*)と入力
フィールド B・・・「リクエスト URI」を選択
引用 B・・・(.*)と入力
出力先・・・「リクエスト URI」を選択
構成・・・$A1$B1と入力






これにより通常はドメイン以下しか表示されないページ名が、ドメイン部分から表示されるようになり、ページの判別がつくようになります。

サブドメイン間の繋ぎこみはこれで完了です。

ではサブドメインではなく、全く異なるドメインが存在するサイトの場合はどのように設定すればよいのか?
これについては次回ご紹介します。

2013年4月30日火曜日

USERDIVE


先週、「USERDIVE」という新しいヒートマップ系解析ツールがリリースされたそうです。

マウス録画機能4つのヒートマップフォーム分析といった搭載されている機能といい、リンクのクリック計測の形状といい、Clicktaleの日本語バージョン?という印象です。データ保持期間が30日間というのもClicktaleと同じですね。
価格は一番安いプラン(100,000PV/月)で50,000円/月とのこと。

また、スマートフォンサイトにも対応というところが素敵です。

うーん、、、試しに使ってみたいです。

2013年4月25日木曜日

Yahoo!アクセス解析が復活!?

驚きました!

2011年8月に終了したYahoo!アクセス解析が2013年秋(予定)に復活するそうです!
しかも今回はユーザーローカルさんとの提携による提供とのこと。
これは楽しみです!

2013年4月19日金曜日

Googleアナリティクスのアカウント構造(アカウント、プロパティ、プロファイル)

現在、Googleアナリティクスのレクチャー資料を作成中(まずはGoogleアナリティクスのアカウント構造の話から・・・)ということで、ちょっと初心者向けですが、改めて(今更?)紹介。

Googleアナリティクス(以下、GA)の構造は以下の図のように、
GAアカウント → プロパティ → プロファイルとなっています。



●プロパティで「コーポレートサイト」「スタッフブログ」「ECサイト」といったサイト別で分ける
(すべて"別サイト"としてデータ収集したい場合です)。
●そして各々のプロファイルで「ローデータ」「IP除外データ」「閲覧ユーザ限定データ」「カスタムフィルタをかけたデータ」などに分ける。
このように使うのが一般的なのかなと思います。

ちなみに一つのアカウントで作成可能なプロファイル数は50個までです。従ってプロパティも最大でも50個までということになります。

ちなみに、一つのGoogleアカウント(Gmail)で作成可能なGAアカウントは25個までです。

2013年4月11日木曜日

Googleアナリティクスのデータ表示数が5000行まで増加


なんとGoogleアナリティクスのデータ表示数がこれまでは最大500行までだったのが、1000行、2500行、そして5000行まで選択できるようになっていました!



これまで500行以上のデータを出したい場合はこれまで、アドレスバーのURLの最後の「rowCount%3D10」D10の部分を表示させたい数に変更することにより表示可能でした。

今後も5000行以上のデータを表示させたい場合はこの方法で対応することになりそうですが、5000行までであれば、プルダウンで選択可能になったので、データ数が多いサイトでは地味に便利かもしれませんね。

2013年4月10日水曜日

アクセス解析だけではダメ。あくまで手法の一つ(後編)


前編の続きです。

アクセス解析で定期的にデータを確認して、だいたい1日のアクセス数、1週間のアクセス数、1ヶ月のアクセス数を把握している方であれば、「あれ?ここ2日くらいアクセス数が多いな(少ないな)」といった具合にちょっとした変化に気づくようになります。

上記の例(ここ2日間のアクセス数の変化)での原因を調べるのに、まず見るべき指標は「参照元」です。
参照元は「検索エンジン」「参照元サイト」「ノーリファラー」と大きく3つのカテゴリーに分けられますが、ここ2日間と同日数で比較し、どの参照元からの訪問が増加したのか(減少したのか)を確認します。
検索エンジンからの訪問が増加している(減少している)のであれば、具体的にどのようなキーワードが増加(減少)しているのかまで確認します。
例えば、特定の商品名でのキーワードが増加していた場合、可能性としては以下のことが考えられます(ここでは特にリスティング広告などのプロモーションは行っていないものとします)。

●TV・雑誌などでこの商品が紹介された。
担当者であれば自分の会社の製品が○○日の○時に○○で紹介されるといことは当然ご存知だと思いますが、もし、外部からの支援という立場の方で知らないという場合は、こちらで。

過去テレビ番組で紹介された情報を任意のキーワードで検索可能。便利です。


SEO順位が急に上昇した。
特にSEO対策を行っていなくても、競合他社の順位が低下したことによって、自社の順位があがり、訪問数増加ということもあるので、自社のSEO順位と競合のSEO順位は定期的にチェックしましょう。

9,600円/年で調査可能キーワード無制限。 調査対象数限定のフリーコースもあり。


● ブログやSNSで話題になった。
twitterやfacebookで取り上げられてアクセス数が増加するケースもありますが、この場合は、
そのブログURL、twitter、facebookという形で参照元に記録されます(twitterの場合は、ユーザがtwitterクライアントを使用するケースが多く、ノーリファラーとして扱われることもあります)
このようなブログやSNSからの訪問については、リンクはされずに話題になっており、そのキーワードで検索して訪問という場合もあるので、SNS上で話題になっていたのどうかは必ず確認しましょう。調べる方法としてはこちらで。

Yahoo!の運営のtwitter&Facebookでのツイート検索。過去30日間まで遡れます。サクサク動くので個人的によく利用します。ただし、非公開設定のユーザのツイートや投稿は表示されません。

こちらもtwitter、Facebookをはじめとしたソーシャル検索やニュース検索。Yahoo!のリアルタイム検索に比べ、かなり先まで遡れます。特定のtwitterユーザの特定のみの発言、など絞込み機能が豊富です。

こちらはブログでどれくらい話題になっているかを調査できます。週単位で直近1年間の件数がグラフで一目で分かり、週ごとの具体的なブログの内容も確認できます。

● 競合のリスティング広告への流入に大きな変化があった。
自社でリスティング広告を行っていなくても、競合は行っている可能性があります。そこで競合が魅力的な広告文で訴求しているのであれば、ユーザはそちらに流れてしまい、自社へのアクセス数は減少する可能性があるため、リスティング広告に出稿している企業がどのような企業でどのような広告文で訴求しているのかを確認しておきます。広告文とランディングページで何をウリしているのか(価格なのか、アフターサービスなのか、品質なのか、など)くらいであれば把握可能です。


このように外的要因で数値が変化するケースは多々ありますので、アクセス解析ツールの数値だけを追うのではなく、このような変化があるのではないか?ということを意識しながら見ていくとよいと思います。

2013年4月8日月曜日

アクセス解析だけではダメ。あくまで手法の一つ(前編)


はじめまして。
本日からアクセス解析をはじめとしたWebマーケティング、マーケティングリサーチについて色々書いていこうと思っています。

さてさて、記念すべき第1回目の書き込みですが、いきなり否定から入りますw
Webサイトの改善、コンサルティングというと絶対に出てくるのが「アクセス解析」ですが、アクセス解析だけやっていてもダメです。これは断言します。

確かにアクセス解析はWebサイトの状況を調べるのに非常に有効ですし、必須です。
でも"アクセス解析ツール自身"ができることはユーザの足跡を記録するところまでです。そこから課題を発見したり、仮説立てするのは"私達人間"の仕事です。

アクセス解析の数値だけ見ても分からないこと、つまりアクセス解析の数値を見る時に意識しながらいけないことは
 「どのようなユーザなのか?」
「またそのユーザの目的(心理)は?」
 ということです。
アクセス時間帯、デバイス、訪問キーワード等を見ることにより、どのようなユーザが何を求めてるのかをある程度推測することは可能です。
例えば、ブランドワード(自社名や商品名を含むキーワード)で検索するのは以下のようなユーザであることが考えられます。

・過去に訪問経験のあるユーザ(認知ユーザ)
・電車の社内広告など何かしらで自社を知って検索してきたユーザ
・営業目的のユーザ

など。
更にこのブランドワード訪問ユーザを時間帯別や曜日別で見ることにより、月曜~金曜のしかも10時頃~17時頃にアクセスが集中しているのであれば「営業目的のユーザ」をはじめとしたビジネス的な接触を目的としたユーザである可能性が高い。更にそういったユーザはどのページによく遷移するのか。といった具合です。

これはユーザ一人一人にインタビューしているわけではないので、仮説になりますが、この仮説を基にリスティング広告の配信曜日・時間帯やランディング先、サイトコンテンツの内容を変更し、変更後の効果検証を行っていきます。サイト最適化はこの繰り返しです。
もっと深くユーザニーズを掘り下げたい場合は、ユーザアンケート、ヒートマップ機能を搭載した解析ツールの導入などをアクセス解析以外の手法もありますが、それは別の機会にご紹介できればと思います。

もう一つ、アクセス解析の数値を見る時に意識しながらいけないことは、季節要因、市況の変化、競合の状況です。
昨対比でみると、分かりやすいのですが、例年夏にアクセス数やCV数が伸びる傾向にあるのに、今年はなぜか伸びない場合、これは市況や競合他社の変化が考えられます。
具体的な例をあげますと、

・先のリーマンショックや東日本大震災などによる影響
・低価格をウリにした企業の参入
・猛暑(異常気象)

など。

ただ、上記で挙げた例は大きな出来事で割と原因が分かりやすいです。
そうではなく、自社のみに影響する外的要因を調べたい場合や、急に数値が大きく増加(または減少)した場合はどう原因を探っていけばよいのか?については、次回ご紹介したいと思います。