2013年4月10日水曜日

アクセス解析だけではダメ。あくまで手法の一つ(後編)


前編の続きです。

アクセス解析で定期的にデータを確認して、だいたい1日のアクセス数、1週間のアクセス数、1ヶ月のアクセス数を把握している方であれば、「あれ?ここ2日くらいアクセス数が多いな(少ないな)」といった具合にちょっとした変化に気づくようになります。

上記の例(ここ2日間のアクセス数の変化)での原因を調べるのに、まず見るべき指標は「参照元」です。
参照元は「検索エンジン」「参照元サイト」「ノーリファラー」と大きく3つのカテゴリーに分けられますが、ここ2日間と同日数で比較し、どの参照元からの訪問が増加したのか(減少したのか)を確認します。
検索エンジンからの訪問が増加している(減少している)のであれば、具体的にどのようなキーワードが増加(減少)しているのかまで確認します。
例えば、特定の商品名でのキーワードが増加していた場合、可能性としては以下のことが考えられます(ここでは特にリスティング広告などのプロモーションは行っていないものとします)。

●TV・雑誌などでこの商品が紹介された。
担当者であれば自分の会社の製品が○○日の○時に○○で紹介されるといことは当然ご存知だと思いますが、もし、外部からの支援という立場の方で知らないという場合は、こちらで。

過去テレビ番組で紹介された情報を任意のキーワードで検索可能。便利です。


SEO順位が急に上昇した。
特にSEO対策を行っていなくても、競合他社の順位が低下したことによって、自社の順位があがり、訪問数増加ということもあるので、自社のSEO順位と競合のSEO順位は定期的にチェックしましょう。

9,600円/年で調査可能キーワード無制限。 調査対象数限定のフリーコースもあり。


● ブログやSNSで話題になった。
twitterやfacebookで取り上げられてアクセス数が増加するケースもありますが、この場合は、
そのブログURL、twitter、facebookという形で参照元に記録されます(twitterの場合は、ユーザがtwitterクライアントを使用するケースが多く、ノーリファラーとして扱われることもあります)
このようなブログやSNSからの訪問については、リンクはされずに話題になっており、そのキーワードで検索して訪問という場合もあるので、SNS上で話題になっていたのどうかは必ず確認しましょう。調べる方法としてはこちらで。

Yahoo!の運営のtwitter&Facebookでのツイート検索。過去30日間まで遡れます。サクサク動くので個人的によく利用します。ただし、非公開設定のユーザのツイートや投稿は表示されません。

こちらもtwitter、Facebookをはじめとしたソーシャル検索やニュース検索。Yahoo!のリアルタイム検索に比べ、かなり先まで遡れます。特定のtwitterユーザの特定のみの発言、など絞込み機能が豊富です。

こちらはブログでどれくらい話題になっているかを調査できます。週単位で直近1年間の件数がグラフで一目で分かり、週ごとの具体的なブログの内容も確認できます。

● 競合のリスティング広告への流入に大きな変化があった。
自社でリスティング広告を行っていなくても、競合は行っている可能性があります。そこで競合が魅力的な広告文で訴求しているのであれば、ユーザはそちらに流れてしまい、自社へのアクセス数は減少する可能性があるため、リスティング広告に出稿している企業がどのような企業でどのような広告文で訴求しているのかを確認しておきます。広告文とランディングページで何をウリしているのか(価格なのか、アフターサービスなのか、品質なのか、など)くらいであれば把握可能です。


このように外的要因で数値が変化するケースは多々ありますので、アクセス解析ツールの数値だけを追うのではなく、このような変化があるのではないか?ということを意識しながら見ていくとよいと思います。